24 3月 <松岸レディスクリニック 太田 寛先生>
本日は、元北里大学助教授、太田 寛先生の「子宮頸がんワクチン」についての勉強会に参加しました。
現在は成田市内にある松岸レディスクリニックで勤務されています。
日本では20代から40代を中心に患者数が増えていて、厚生労働省
によると、毎年およそ1万1000人の女性が子宮頸がんになり、およそ2800人が亡くなっている。
HPVは、女性の50%以上が生涯で一度は感染すると推定されていて、主に性交渉によって感染するため、予防のためには性交渉を経験する前にワクチンを接種することが最も有効。
イギリスで行われた研究で12歳から13歳で接種した女性では、のちに子宮頸がんになるリスクが87%減ったとするデータや、日本での副反応の発生率は過去2、3年間、0.5%未満である。
子宮頚がんワクチンは2013年に小学6年生から高校1年生までの女性を対象に定期接種に追加されましたが、接種後に原因不明の体の痛みなどを訴える人が相次ぎ、その副反応による後遺症の問題がマスコミ・ワイドショーで取り沙汰され、定期接種からはずされたが、“積極勧奨”が8年ぶりに再開され、機会逃した人たちのキャッチアオップ接種も始まっている。
医療行為は常にリスクを伴うもので、今回のコロナワクチンも同様だが、接種による利益と不利益の相関関係から決断すべきもの。しかしながら、もちろん接種の判断は、接種する本人がすべきで、強制されるものではない。
本人の納得の上で行わないと、精神的な後遺症な問題が起こるリスクが増加する。
などなど、非常に詳しくかつわかりやすく解説していただきました。
私からは、子どもが判断するのは難しく、結局保護者の判断に委ねることが多いので「学校教育の性教育の一環として、正しい知識を教えることをしていただきたい」とお願いしました。
「厚労省と文科省の協力がない現状では、難しいところもあるが、現在、その窓口設定について検討中です」というお答えを頂き、とても希望が持てました。
ご心配ごとがあれば、メールしてくださいとのことです。