18 1月 【win-winの共生社会を目指して】
昨日、日本の受入機関であるTSCJAPAN及びgba協同組合とフィリピン、ネパール、インドネシアの倫理的で代表的な送出機関との間で、外国人材の倫理的な採用を目指す合同調印式が行われました。
「外国人労働者への搾取をなくし、倫理的な採用を推進する新たな一歩を踏み出します。」という松本会長の決意があふれる、素晴らしい調印式でした。
会長のご尽力に心から敬意を表します。
さて、技能実習生の失踪者数は年々増加傾向にあります。
2020年から昨年6月までの所在不明者は9,976人にのぼっており、この中には犯罪への加担の事例もあります。その原因は大きく二つあります。
①一部の送出機関が高額な手数料を徴収し、実習生が借金を返済できない
②日本語でコミュニケーションをとることが難しい
今回の調印式は、こういった中間マージンや袖の下を受け取るような悪徳企業や監理団体をなくし、外国人労働者にとっても日本人にとっても有益となるような共生社会を作ることが目的です。
小泉市長と経済部長にもお声かけをさせていただきましたが、快くご承諾いただき、感謝いたします。
ところで市長はスピーチの中で「空港のさらなる機能強化に伴う労働力確保は大きな課題であり、そのためには外国人労働者を頼らなければならないという現実があります。今回の協定が、外国人労働者と成田市民にとってwin-winの関係になれるように期待しています。成田市としても応援していきたい」という力強いメッセージを残されました。
今回の調印式のアドバイザーを務められた、東南アジアで人権擁護に尽力されているイギリス人活動家Andy Hall氏は「国際空港を抱える都市の首長が、外国人材の労働環境問題に関心を持たれていると言うことがわかり、非常に安心しました。」というコメントを残されました。
今回の調印式は、成田市のみならず、日本のあるべき将来像のモデルとなるにちがいありません。